皆様こんにちは。
合同会社ファムです。
私たちは以前から、
「農業に関わる仕事がしたい」
「農業の役に立つシステムを作りたい」
そんなことを話していました。
でも、あるとき思ったんです。
農業に関わる仕事をしたいって言ってるけど、
私たち、農業のこと全然知らないよね。
システムのことなら分かります。
こういう仕組みにしたら便利なんじゃないか。
ここを自動化したら楽になるんじゃないか。
そんなことは考えられます。
でも、実際に畑で何が大変なのか。
何に困るのか。
そもそも野菜を育てるって、どんな感じなのか。
ほとんど知りません。
それで「農業DXです!」と言っても、なんか違う気がする。
だったら、まず自分たちでやってみよう。
ということで、畑を借りました。
5月5日、さつまいもの苗を植えました

借りた畑は、会社から車で30分以上かかる場所にあります。
近くはありません。
仕事をしながら毎日通うとなると、なかなかの距離です。
さて、何を育てようか。
いろいろ考えた結果、選んだのが「さつまいも」でした。
理由は単純です。
比較的、水やりの管理が楽そうだったから。
毎日畑に行けなくても、さつまいもなら何とかなるんじゃないか。
そして5月5日、こどもの日。
さつまいもの苗を植えました。
今回は、マルチを張らずにそのまま植えています。
このときは、マルチを使うかどうかも含めて、まだ手探り。
とにかく、まずはやってみよう。
そんな感じで、私たちの畑作業が始まりました。
「仕事の合間に水やりすればいい」
苗を植えたら、当然ですが水やりがあります。
最初は、
「まあ、仕事の合間に行けばいいよね」
くらいに思っていました。
ところが、これがなかなかできない。
今日は仕事がある。
明日も予定がある。
行こうと思っていたら、気づけば夕方。
しかも畑までは車で30分以上です。
水をやって帰ってくるだけでも、それなりに時間がかかります。
もちろん、言い訳です。
でも、
「水やりくらいできるでしょ」
と思っていた自分達にとっては、これが意外でした。
できそうで、できない。
続けるって、思っていたより難しいんです。
あれ? 枯れてる……
6月下旬。
かなり暑い日が続いていました。
雨もなかなか降りません。
それでも、それまでさつまいもの苗は元気そうに見えていたので、
「まあ大丈夫かな」
と思っていました。
そして畑に行ってみると、
あれ?
なんか元気がない。
というか、
枯れかけている……?
やばい。
急いで水をやりました。
大丈夫か?
まだ間に合うか?
生き返れ。
そんなことを思いながら、とにかく水をやりました。
水やりさえ、まともにできない
スーパーに行けば、当たり前のように野菜が並んでいます。
さつまいもも、普通に売っています。
今まで、それを特別なことだと思ったことはありませんでした。
でも、自分で育ててみると少し見え方が変わります。
水をやる。
天気を見る。
暑さを気にする。
畑に行く。
たったそれだけのことでも、毎日続けるのは簡単じゃない。
まして農家さんは、私たちみたいに数本の苗を見ているわけではありません。
もっと広い畑で、もっとたくさんの作物を育てています。
私なんて、さつまいもの水やりさえまともにできていない。
「農業って大変なんだろうな」
それまでも頭では分かっていたつもりでした。
でも実際にやってみると、
ああ、こういうことか。
と、ほんの少しだけ分かった気がしました。
じゃあ、この水やりを何とかできないだろうか
私たちはシステム開発の会社です。
困ると、やっぱり考えてしまいます。
「これ、仕組みで何とかできないかな?」
毎日畑には行けない。
でも、水は必要。
だったら、水やりを自動化できないだろうか。
畑の状態を遠くから確認できたらどうだろう。
必要なときだけ、自動で水をやれたらどうだろう。
そんなことを考え始めました。
そして実は今、畑で使うための水やりシステムを自分たちで作っています。
センサーは何を使うのか。
どうやって水を出すのか。
電源はどうするのか。
通信はどうするのか。
そして、そのシステムを畑に置くための箱はどうするのか。
調べ始めると、次から次へと分からないことが出てきました。
その中で、最初にぶつかったのが「百葉箱」です。

機器を入れるための百葉箱を調べてみると、
今回の測定器を入れられそうなサイズのものは、約12万円。
……高い。
百葉箱って、こんなにするのか……。

買えない。
ということで、
「じゃあ、百葉箱から作るか」
となりました。
必要なものが高ければ、自分たちで作ってみる。
分からないことがあれば、調べながらやってみる。
私たちの農業DXは、そんなところから始まっています。
最初から立派な計画があったわけではありません。
畑をやってみる。
困る。
調べる。
作ってみる。
失敗する。
また考える。
その繰り返しです。
これからこのブログでは、水やりシステムを作っていく過程についても書いていこうと思います。
何を買ったのか。
どういう構成にしたのか。
どこで失敗したのか。
そして、どうやって改善していったのか。
うまくいったことだけではなく、失敗したことも含めて残していきます。
最終的には、私たちが作った仕組みをオープンソースとして公開する予定です。
同じように、
「畑の水やり、もう少し楽にできないかな」
と思っている誰かが、自由に試したり、改良したりできるものになったら面白い。
まずはその前に。
百葉箱を作るところから始めます。
ちなみに、メンバー全員、工具はほぼ未経験です。
はてさて、無事に完成するのでしょうか……。