皆様こんにちは。
合同会社ファムです。
前回の記事では、畑を借りてさつまいもを育て始めたものの、水やりになかなか行けず、
「これ、水やりを自動化できないかな?」
と考え、水やりシステムづくりを始めた経緯について書きました。
▶ 前回の記事:
「農業に関わる仕事をしたい」と言いながら、農業のことを全く知らない私たち
その中で、水やりシステムを置くための百葉箱を調べてみたものの、
「……高い。これは買えない。」
となりました。
ということで今回は、百葉箱を自分たちで作ってみます。
予算は全部で6万円
実は今回、水やりシステム全体に使える予算は決まっています。
6万円です。
この6万円には、百葉箱だけではなく、
工具。
基板。
センサー。
水やりに使う機器。
そのほか必要になる部品。
そういったものも全部含まれています。
つまり、
「6万円で百葉箱を作ろう」
ではなく、
「6万円の中で、水やりシステムそのものを作ろう」
という話です。
百葉箱だけで約12万円。
すでに予算を超えています。
なので、市販品を買うという選択肢は早々になくなりました。
必要なものが高ければ、自分たちで作ってみる。
分からないことがあれば、調べながらやってみる。
まずは、百葉箱の設計から始めることにしました。
まずは百葉箱を設計してみる
とはいえ、いきなりホームセンターへ行って木材を買っても、
「何センチに切ればいいんだ?」
となります。
そこで最初に使ってみたのが、「もでりんクラウド」でした。
木材のサイズや配置を考えながら、平面・正面・側面、さらに3Dで完成形を確認できます。
これが、思っていた以上に便利でした。

百葉箱の中に入れる機器のサイズを考えながら、
柱の長さはどれくらい必要か。
横幅はどれくらいにするか。
屋根はどのくらい出すか。
側面はどうやって風を通すか。
ひとつずつ形にしていきました。
画面上で組み立ててみると、
「このサイズだと小さいな」
「ここはもう少し広くした方がよさそう」
と、実際に木を切る前に確認できます。
木工ほぼ未経験の私たちにとって、これはかなり助かりました。
次は、ホームセンターで何を買うか
形が見えてきたら、今度は必要な材料を考えます。
ここからは、かなり現実的な話です。
「この部分には何を使う?」
「これは100均でも買えそう」
「いや、ここは屋外だからステンレスにした方がいい」
そんなことを話しながら、必要なものを洗い出しました。

候補として考えたのは、こんなものです。
金物・ネジ類
屋外で使うので、できるだけ錆びにくいステンレス製を使うことにしました。
スリムビス(40mm前後)
スリムビス(55〜65mm前後)
平蝶番
掛金、またはパッチン錠
必要に応じて南京錠
木材・土台
柱用の角材
側面用の木製ルーバーフェンス
底用のすのこ
天板用の防水板
束石
塗料・ケア用品
木材防腐剤
屋外用の白色塗料
こうして書き出してみると、
「意外と100均で揃いそうなものもあるな」
と思う一方で、屋外に置きっぱなしにするものなので、何でも安ければいいというわけでもありません。
ネジや金具は錆びにくいものにしたい。
柱や土台もしっかりさせたい。
雨にも耐えてほしい。
安く作りたいけれど、すぐに壊れてしまっては意味がありません。
木材は、ヒノキかスギで作ることにしました
百葉箱は外に置きっぱなしです。
雨も降るし、湿気もあります。
そこで木材は、ヒノキかスギを使うことにしました。
ヒノキやスギは、比較的耐久性があり、屋外でも使われることの多い木材です。
今回のように、雨や湿気にさらされる百葉箱には向いていそうでした。
もちろん、予算は限られています。
なので、
「丈夫さも欲しい」
「でも高すぎるのは困る」
ということで、あとはホームセンターで値段と相談です。
今回の予算は、工具や基板、センサーなども全部含めて6万円。
百葉箱だけにお金をかけるわけにはいきません。
どこにお金をかけて、どこを工夫するか。
百葉箱を作る前から、すでに予算との戦いが始まっていました。
さて、本当に作れるのか
設計はできました。
必要な材料も、だいたい見えてきました。
画面上では、ちゃんと百葉箱になっています。
ここまでは、いい。
問題は、
これを本当に自分たちの手で作れるのか。
ということです。
設計図の中では、木材はきれいにまっすぐ並んでいます。
でも現実では、木を切らないといけない。
穴も開けないといけない。
ネジも打たないといけない。
ちなみに、メンバー全員、工具はほぼ未経験です。
はてさて、無事に完成するのでしょうか……。
今回、限られた予算の中で「どうすれば実現できるか」を考えていると、普段のシステム開発と似ているなと思いました。
システム開発でも、予算や期間には限りがあります。
その中で何ができるのか、どこを工夫すれば希望に近づけられるのか。
できない理由を探すより、どうすればできるかを考える。
そんな姿勢で、日々システム開発に向き合っています。
普段は、どちらかというと「作る側」にいる私たち。
でも今回は、限られた予算の中で、
「これもやりたい」
「でも、お金はかけられない」
「じゃあ、どうしよう」
と悩む側になりました。
実際にやってみると、
「お客様も、こんな気持ちで相談してくれているのかもしれないな」
と、いつもとは違う立場から考えるきっかけになりました。
百葉箱づくりから、思わぬ学びもありました。
次は、実際に何を買ったのか。
そして、いよいよ木材を切って、百葉箱を作っていきます。
工具を使った作業がほぼ未経験のメンバーたち。
本当に形になるのでしょうか……。